岐阜県大垣市の美濃大垣城の石垣には、化石を見ることができます。その種類はベレロフォン、フズリナ、サンゴ、シカマイア、ウミユリなど数種類。
なぜこんなに化石があるのかというと、簡単に言えば、石垣を調達した金生山(かなぶやま)という標高200mほどの山があるのですが、石灰岩に覆われており、その山に化石があるからです。
大垣城の石垣は江戸時代に整備されたのですが、当時は化石というものを認識していたのか分かりませんけどね。
ということで今回、大垣城の石垣の化石探しにチャレンジしてみました。
大きく分けて三カ所から化石を見つけることができたので、その時の様子をレビューしてみますね。
まずは東門をくぐってすぐ左に曲がります。トイレの方向ですね。すると石垣の隅石部分にベレロフォンの化石を見ることができます。
これがベレロフォン。巻貝の一種です。
次は天守西側の石垣の隅に見ることができるウミユリの化石。ウミユリとは、ウニやヒトデと同じ棘皮動物(きょくひどうぶつ)です。
現在でも子孫と考えられる生き物が深海に存続しており、生きた化石ともいわれています。
そして一番化石が固まっているのが西門です。西門で白い石を見つけたら、化石を含んでいる石灰岩の可能性が高いです。パット見ただけで、赤い矢印の部分が化石を含んだ石です。
特にサンゴの化石は非常に珍しいといわれています。でもかなり小さいので探すのに苦労しますけど。
西門付近は、門の外だけではなく、門をくぐった中にも化石を見ることができます。この2つの化石は別のものなのです。
これは単に白い筋が通っているだけの石に見えますが、実はシカマイアという二枚貝の化石。
複数のシカマイアを輪切りにしたものが含まれています。
これはベレロフォンの化石。ベレロフォンの化石は東門にもありましたが、西門のベレロフォンは少し形が違います。これは種類の違いでしょうか。
今回は大垣城内の三カ所から化石を見つけることに成功しました!
探せばもっとありそうなので、あなたも大垣城を訪れた際には、お城だけではなく化石探しにもチャレンジしてみてください。