近江八幡城ともいわれる滋賀県近江八幡市にある八幡山城は、豊臣秀次の居城跡です。
この記事では八幡山城の観光ポイントや見どころを解説しています。
それでは八幡山城への行き方を説明します。まずは電車編。
電車で八幡山城へアクセスする場合は、最寄り駅である、JR近江八幡駅を目指します。
ここから徒歩、バス、レンタサイクルで八幡山城を目指します。
次に車でのアクセス方法について。車で行く場合はカーナビで八幡山城もしくは近江八幡城と入力すると出てくると思います。
またロードマップでアクセスする場合は、八幡山城ロープウェー駐車場の住所からチェックしてみてください。
近江八幡市宮内町33
近江八幡城とも呼ばれる八幡山城は日本城郭協会の続100名城157番の城に登録されています。
そこで八幡山城の続100名城のスタンプ設置場所ですが、八幡山城ロープウェー山頂駅窓口です。
ここで私の感想というかアドバイスですが、続100名城スタンプは山頂駅に到着した時、すぐに押しておきましょう。
なぜかというと、これは私の失敗体験なのですが、後から押そうと思い帰り際になると、ロープウェーの出発時間間際で、そのまま慌ててロープウェーに飛び乗りました。
そして山裾に着いた時、続日本100名城のスタンプを押していない事に気が付いたのです…
スタンプを集めていたので、またロープウェーに乗り、スタンプ押しに登りましたよ。
なので、後回しにせず、大事なことは早めにチェックしておくことが大事ですね!
あと、続100名城のスタンプ台帳は、普通に本屋でも販売していますが、もし無ければネット通販でも購入できます。(楽天なら送料無料)
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それでは八幡山城跡へ登ってましょう!八幡山城へは、基本、ロープウェーで登ります。
ロープウェーを使わず、山道を登るルートもありますが、私のオススメは素直にロープウェーを使うことです。
その理由は、山頂に着いてからも城巡りがあるので、体力は温存しておくのが良いと思うからです。
ちなみにロープウェー代金は次の通り。
大人 | 小人 | |
---|---|---|
片道 |
490円 | 250円 |
往復 | 880円 | 440円 |
年中無休(9:00〜17:00)
※上り最終16:30
※毎時15分間隔で運行。
※団体、または多客の場合は連続運転。
それではロープウェーに乗り山頂へ向かいます!
ロープウェーに乗り山頂へ向かう途中、近江八幡の街並みが見えます。
現在の近江八幡の街並みは、豊臣秀次が作った町が基盤になっているので、もし秀次がいなければ、現在の近江八幡市も無かったのでしょうね。
そんなことを想いながらふと、あるポイントが気になりました!
なんと八幡堀(はちまんぼり)が見えました!
八幡堀は八幡山城の外堀の役割の水堀ですが、戦が無い平和な時は水の道、つまり水運の道として多くの物資が往来した水路です。
また現在では八幡堀も整備され、その景観が非常に美しく、ドラマや映画のロケ地になるほどです。
この八幡堀の様子は後ほど!
またロープウェーからは、安土城跡や西の湖なども見えました。
この景色を見ると、ホントに近いんだな〜と実感。
また周辺は平地で田んぼも多く、米どころという事がよく分かります。
そうこうしているうちに八幡山城に到着!
ココからは歩いて城内を散策します。
ロープウェーを降りて最初にあるのが二の丸です。現在は展望台になっています。
またトイレもここにあるので、散策前に済ませてから先に進みましょう。
奥に進んでいくと…
おお!豪快な石垣がありますね。
岐阜城もそうですが、現在ではロープウェーで登るような山の上にかつて人力でこれだけの石を運んだと思うと、その労力に圧巻ですよね。
石垣をよく見てみると、楔(くさび)の跡が残っていますね。また石垣の隅石(端の部分)は、算木積み(さんぎづみ)になっています。
こちらは本丸を囲んでいる石垣。
この石垣をたどると、本丸の奥の北の丸、西の丸、出丸をぐるりと周ることができます。
石垣を眺めながら散策できるというワケです。
本丸の背後を守るように配置されてる、北の丸、西の丸、出丸。
現在、ここには建造物はありませんが、周辺の様子がよく見えます。
遠くに見えるのは琵琶湖(びわこ)かな?
八幡山城の周辺は平地が広がり、かなり向こうに山々が見えるくらいなので、周辺の見渡しは非常に良いです。
戦国時代は琵琶湖が現在よりも内陸のほうにあったといわれていますが、平地の地形などはあまり変わっていないでしょうね。
もし軍が攻めて来れば一目で分かるような立地です。
そしていよいよ本丸。城の中心部ですね。現在ここには瑞龍寺(ずいりゅうじ)があります。
瑞龍寺は秀次の母・智(とも)が出家して、秀次や亡くなった孫の供養のために建立した寺です。
もともとは京都にあったのですが、江戸時代に全焼。その後再建され、昭和になって八幡山城の本丸に移築されました。
瑞龍寺の山門をくぐると…
うん?折れ曲がっているこの感覚は…
そうなんです。虎口(こぐち)。
瑞龍寺の山門がある場所は本丸虎口になっており、横やがけ出来る仕組みになっています。
山門付近は絵になる箇所が多く、写真も撮りやすいので、うっかりしているとこの本丸虎口を見落としてしまいそうになります。
瑞龍寺は後陽成天皇から村雲の地と瑞龍寺の寺号、そして寺領1千石(1,000石)を与えられたため、日蓮宗寺院では唯一の門跡寺院(もんせきじいん)になりました。
門跡寺院(もんせきじいん)とは、一般人の僧侶が住職をつとめるのではなく、皇族・貴族が住職をつとめる寺院のこと。
ちなみに瑞龍寺の中は、大人300円の入館料を払うと参拝できます。
中には豊臣秀次の原型や貴重な部屋を拝観できます。
山頂の八幡山を見学した後はふもとの銅像と館跡をチェックしてみましょう。
まず豊臣秀次の銅像の場所ですが、八幡山ロープウェー乗り場から西約500mほど離れた八幡公園です。隣に近江八幡市立図書館があります。
ありました!
森の中の公園内に建っているだけあって、見つけた時はインパクトありましたよ。
豊臣秀次は愛知県あま市(旧美和町)出身の戦国武将なのですが、愛知県では知名度は低いですね。たぶん地元のあま市の人たちも知らないと思う。
また愛知県には秀次失態の地でもある、長久手古戦場があるので、人気がある武将とは言えないです。
でもこうやって滋賀県近江八幡市に来てみると、銅像が建つくらい英雄になっている。このギャップはスゴイですね。
そして秀次の銅像がある八幡公園の西に秀次が生活していた居館跡があります。
戦国時代、城主は山頂の城で日常生活を送っていた様に思えますが、普段は山裾の館で生活していました。
秀次も例外なく館で過ごしていたと考えられており、現在館跡には石垣も残っています。
近江八幡の魅力は八幡山だけではありません。かつて豊臣秀次が整備した町が基盤になった城下町も観光名所になっています。
碁盤の目のように整備された町の中には、各地に伸びる街道もあります。
城があるところには、必ずと言っていいほど何かの街道が通っています。これは交通の要所を押さえるという意味があり、もし戦になると街道を封鎖できるからです。
そして観光名所にもなっている八幡堀(はちまんぼり)。
八幡堀は八幡山城の外堀の役割の川なのですが、それは戦時の話。普段の平和な時は城下に物資を運ぶ水運の道として活用されていました。
場所によっては八幡山城も見えますね♪
八幡山城の所要時間ですが、ざっと周って約30分。じっくり周って約1時間くらいです。
もちろん瑞雲寺などゆっくり観覧できる場所もありますが、何度か行ってみた私の体験ですとそれくらいです。
ただしこれは山頂の城址のみの時間。
ふもとの館跡や八幡堀を含めた城下町観光、そして食事を入れると半日は十分に楽しむことができると思います。
そして私の感想ですが、八幡山城は城下町、館跡などをセットにして楽しんだ方が良いと思いました。
なぜかというと、観光地としても整備され、見どころもたくさんあるからです。
あと個人的には、セットにしやすい城として安土城をオススメします。
その理由は車でも15分くらいですし、電車でも最寄り駅は1駅、また100名城でもありますし、周辺には博物館や観光施設もいくつかあるからです。
セットで周ると1日十分に楽しむことができると思います。
八幡山城がある近江八幡のお土産として、オススメなのは赤こんにゃくです。
これは彦根にもあるのですが、近江八幡の赤こんにゃくは織田信長にちなんだ食べ物として語り継がれています。
その昔、織田信長が安土城主だった頃、近江八幡にある日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)で毎年3月に奉納される天下の奇祭・左義長祭で、信長が赤い襦袢(じゅばん)をまとい、踊り狂ったといわれることから、このこんにゃくが作られる様になったという説があります。
赤こんにゃくはいろんな食べ方があります。
例えばそのまま食べることができるものもありますし、おでんや鍋、また肉じゃがに入れて食べるのもOK。
種類もいくつかあります。