徳川家康の生誕地!愛知県岡崎市の三河岡崎城

堀や石垣など見どころも多い徳川家康の生誕地!愛知県岡崎市の三河岡崎城

 

 

愛知県岡崎市の三河岡崎城は、徳川家康が生まれた生誕の地として有名な城です。

 

 

でも築城は徳川氏、松平氏ではなく、康生元年(1455)頃に三河国仁木氏の守護代であった西郷氏が砦として築いたものといわれています。

 

 

それを、松平清康(家康の祖父)が奪い取り、松平氏の城として改修拡張整備したものが岡崎城の始まりといわれるのが一般的です。

 

 

>詳しい岡崎城の歴史 | ウィキペディア

 

 

私はもともと歴史、特に戦国時代や城には興味ありませんでした。

 

 

しかし岡崎市に10年近く住んでいた事があり、その時に市内のあちこちでPRされていた徳川家康や三河武士団の展示会や祭りを見ており、その影響で歴史好きになったかもしれませんw

 

 

なので岡崎城は、どの城よりも足を運んだと思います。

 

 

では岡崎城に行った時、ここだけはチェックしておきたいというポイントをまとめてみました。

 

 

 

もくじ

 

 

 

 

 

 

岡崎城の電車と車のアクセス

岡崎城のアクセスをチェックしてみます。

 

 

まず電車での行き方ですが、最寄りの駅は名鉄東岡崎駅です。東岡崎駅まで来れば、徒歩15分くらいで岡崎城に着きますし、市バスや名鉄バスも運行しているので分かりやすいと思います。

 

 

>>岡崎城の各種アクセスまとめ記事

 

 

次に車での行き方ですが、まずはカーナビで岡崎城と検索すれば出てくると思います。

 

 

またロードマップで行く場合は、岡崎城の住所からチェックしてみると分かりやすいです。

 

 

岡崎城の住所

岡崎市康生町561-1

 

 

岡崎城駐車場の地図

 

 

 

 

 


次に岡崎城の駐車場料金について。岡崎城の駐車場料金は、時間制なので停めれば停めるほど料金がかかります。

 

 

日中は30分100円ですが、上限料金もあるので、その点は安心ですね。

 

 

 

 

 

岡崎城の日本100名城スタンプの場所


岡崎城は財団法人。日本城郭協会の日本100名城に指定されています。

 

 

そこでスタンプの場所ですが、岡崎城の天守の中にあります。開館時間と休館日に注意して下さいね。

 

 

●開館時間●
午前9時〜午後5時まで(入館は4時30分)

 

 

●休館日●
年末(12月29日〜31日)

 

 

>>岡崎城天守の詳細はこちら

 

 

またスタンプ台帳は日本城郭協会の公式ガイドブックに付いています。

 

 

ここで注意するポイントは、100名城と続100名城のスタンプ台帳があるので、岡崎城は100名城の方です。

 

 

まずはあなたの家の近所の本屋をチェックしてみてください。もし無ければネットショップでも購入できます。

 

 

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見どころが多い岡崎城の石垣と堀


では城巡りの醍醐味・石垣と堀をチェックしてみましょう!

 

 

岡崎城は築城当時は土の城だったと思いますが、田中吉政が整備拡張したのをはじめ、江戸時代を通して改修工事や拡張工事も行われており、石垣だけでもいろんな種類を見る事ができます。

 

 

 

 

 


まずは天守台の石垣ですが、滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科教授の中井均氏によれば、これは岡崎城の石垣の中でも特に古く、田中吉政が在城していた時期である、文禄五年(1596)〜慶長五年(1600)に築かれた可能性が指摘されています。

 

 

天守は昭和のコンクリート作りですが、その天守より天守台の石垣の方が要チェック!なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 


これは野面積みという工法の石垣。野面積みとは、自然石をほとんど加工せずに組み合わせる工法で、江戸時代以前の城に多く見られます。

 

 

安土城や観音寺城が有名ですね。

 

 

 

 

 

 


打ち込みハギという工法の石垣。打ち込みハギとは、石垣の接合部分を加工して組み合わせる工法で、スキマには石を打ち込んで埋めます。

 

 

野面積みに比べると手間がかかりますが、石垣を登る時に手を入れるスキマが少ないので、かなり登りにくくなるんです。

 

 

 

 

 

 


これは切り込みハギという工法の石垣。切り込みハギとは、石を加工して極力スキマが無いように組み合わせる工法。江戸時代に築城された城に多く見られ、江戸城の天守台が有名ですね。

 

 

かなり手間ヒマかかる工法ですが、スキマに手や足を入れて登る事が困難ですし、見た目もキレイですね。

 

 

石垣の工法は他にもたくさんありますが、これら3つの工法は基本で、日本城郭検定にも度々出てくるので、基本として覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 


岡崎城の石垣でもうひとつチェックしておきたい場所があります。それが岡崎城の側を流れていた菅生川(すごうがわ)の石垣。

 

 

発掘調査の結果、利水機能と治水機能を兼ね備えた、総延長約400メートルの石垣城壁と人工堤防が発見されました。

 

 

大部分が埋め戻されましたが、一部が地表面に出ており、案内看板も建っています。

 

 

場所は岡崎ニューグランドホテルの南側。現在の岡崎公園から徒歩5分くらいの場所なので、ここも忘れずにチェックしてみてください。

 

 

>>菅生川の石垣の地図

 

 

 

 

 

 


次に堀をチェックしてみます。これは水堀。城内を取り囲んでいる内堀ですね。

 

 

 

 

 

 


これは水が入っていない空堀(からぼり)。場所は持仏堂曲輪(じぶつどうくるわ)で、周辺から攻めてくる敵を中央から攻撃できる様になっています。

 

 

 

 

 

 


天守西側の空堀。雨降ると水堀みたいに水が溜まります。

 

 

 

 

 

 


そして岡崎城の堀の中でも、一番有名なのが青海(せいかい)堀でしょう。

 

 

この堀は、岡崎城築城時の時の堀を拡張したものといわれており、築城者といわれる西郷頼嗣(よりつぎ)が、青海入道と号したので、そこから付いた名前といわれています。

 

 

普段は入る事ができませんが、2018年に行われた青海堀ツアーに参加して来た時の感想を私のブログでレビューしています。

 

 

こちら⇒ あの戦国の現場へ行こう!

 

 

 

 

 

こんな近くまで船が来てた!


岡崎城の南にはグラウンドみたいな広場がありますが、そこになぜか船のモニュメントがあります。

 

 

こんな陸地になぜ?と思うかもしれませんが、実はかつて岡崎城のすぐ南は乙川(菅生川)が流れており、船で物資を岡崎城まで運んでいました。その船着き場址です。

 

 

川は戦などの有事の際には天然の堀になりますし、平和な時には物資を運搬する水の道としても利用できたので、一石二鳥だったのです。

 

 

吉田城も北側に豊川が流れており、岡崎城と同じ様に利用されていました。

 

 

 

 

 

たくさんある!岡崎城の銅像・石像


岡崎城にはたくさんの家康の銅像や石像があるので、ここでまとめて見てみましょう!

 

 

家康は天文11年(1543)に岡崎城で生まれました。幼名は竹千代。

 

 

 

 

 

 

 


竹千代は幼少期には尾張の織田、駿河の今川のもとで人質として過ごします。

 

 

隣りにいるのは幼い頃から一緒だった石川数正でしょうか?

 

 

 

 

 

 


そんな竹千代も元服して松平元康となり、桶狭間の戦いに出陣です。

 

 

戦は負けてしまいましたが、その後、岡崎城で今川氏から独立を果たします。

 

 

 

 

 

 


織田氏と同盟を結び、現在の静岡県まで領土を広げた家康でしたが、甲斐の武田氏に三方ヶ原でコテンパンに負けてしまいます。

 

 

これはその時の悔しさや教訓を忘れたくないと思い作らせたといわれる、しかみ像。

 

 

 

 

 

 


そして家康は紆余曲折ありましたが、慶長五年の関ヶ原の戦いに勝利し、江戸幕府を開きましたとさ。めでたし、めでたし。

 

 

と、まあこんなカンジで岡崎城内にはたくさんの家康の銅像や石像があるんです。場所は散らばっていますので、どこにどんな像があるのか、宝探し気分でチェックするのも良いですね。

 

 

 

 

 

 


おっと、忘れてはイケナイ本多忠勝の銅像。これも要チェックです!

 

 

 

 

 

家康が生まれた場所


徳川家康は岡崎城で生まれたといわれていますが、具体的な場所は天守西側にある坂谷邸という屋敷です。その坂谷邸の井戸を家康の産湯に使いました。

 

 

現在では分かりやすいように石碑と案内看板も建っています。

 

 

家康の産湯に関しては、徳川氏の前身である松平氏発祥の地・松平郷(まつだいらごう:豊田市)から水を運んだともいわれています。

 

 

>>家康公産湯の井戸の地図

 

 

 

 

 

 


産湯井戸の近くにある、えな塚。

 

 

徳川家康のえな(胞衣)を埋めた時に建てられた塚で、もとは本丸南にあったものを現在地に移して記念にしました。

 

 

 

 

 

家康と忠勝を祭る龍城神社


では本丸に移動してみましょう。まずは龍城神社(たつきじんじゃ)。御祭神は、護国英霊、天神地祇、そして徳川家康と本多忠勝です。

 

 

徳川家康は日光東照宮をはじめ、いろんな場所で祭られていますが、本多忠勝が御祭神になっている神社は他に聞きませんね。

 

 

>>龍城神社公式サイト

 

 

 

 

 

これって抜け穴?岡崎城の本丸井戸


岡崎城本丸で、もうひとつチェックしておきたいのが井戸です。なぜかというと、岡崎城の本丸井戸は抜け穴伝説があるからです。

 

 

井戸は飲料水確保のために城には必ず必要なものですが、城の井戸には埋蔵金伝説(名古屋城)や抜け穴伝説が残っているものがあります。

 

 

岡崎城の本丸井戸は、中に入って調査は行われていませんが、実際にはどうなのでしょうか?

 

 

 

 

 

岡崎城天守と家康館


岡崎城の有料施設について説明します。

 

 

岡崎城は公園になっており、大阪城や上田城(長野県)みたいに、城内に入る事自体は無料なのですが、有料施設があります。それが天守と三河武士のやかた家康館です。

 

 

両館とも中は資料館になっています。せっかく岡崎城に来たのだから、城好きとしてこれらの施設の中もチェックしておきたいですよね。

 

 

ちなみに共通券を購入すると、ちょっぴりお得になるんです。

 

 

 

 

 

 


まずは三河武士のやかた家康館。館内のほとんどは撮影禁止なので文章で。

 

 

展示資料は松平氏の発祥から、家康に至るまでの代々の歴史を詳しく解説しています。あと関ヶ原合戦をジオラマで解説しているものがあって、個人的にはこれが一番のお気に入りですね。

 

 

また、たまに企画展も開催されます。

 

 

あと有料と無料の甲冑試着体験があります。まず甲冑を着て写真を撮るだけなら無料。

 

 

有料は甲冑を着て岡崎公園内を散策できます。料金は1,000円で1時間。ちなみに甲冑はスタッフが着付けをやってくれるのでお任せで大丈夫。

 

 

三河武士のやかた家康館 | 岡崎おでかけナビ公式サイト

 

 

 

 

 

 


天守も資料館になっています。こちらは江戸時代の岡崎藩のものが中心で、岡崎城主や城下町の事を詳しく解説しています。

 

 

また100名城スタンプをはじめ、各種スタンプや城メダルもここで販売しているので、興味がある人はチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 

 


岡崎城天守も基本、撮影禁止になっているのですが、一階と最上階は撮影OK!そこでチェックしておきたいのが岡崎城の天守礎石です。

 

 

岡崎城の天守は家康が城主だった頃には無く、田中吉政の時代に建てられ、その後、地震で倒壊したと考えられています。

 

 

元和三年(1617)、本多康紀(やすのり)が城主だった時に三層三階、地下一階の複合天主が再建され、明治六〜七年(1873〜74)頃に破却されました。

 

 

天守については謎も多いのですが、その天守を支えた礎石は、現在の天守内で見る事ができます。

 

 

 

 

 

 


そして天守最上階。ここからは天守の四方を眺める事ができ、本多忠勝の顔出しパネルなどもあります。

 

 

私がオススメなのは、この天守最上階から徳川氏の菩提寺・大樹寺のチェック。なぜかというと、大樹寺の山門からは〜岡崎城天守が見えるのですが、これが岡崎城ビスタラインとして、観光の名物になっています。

 

 

その逆、つまり岡崎城から大樹寺も見えるので、ここでチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 

所要時間と私の感想

岡崎城の所要時間ですが、私が何度も足を運んで体験してみた結果、急いで周って約1時間30分。ジックリ周って約3時間くらいだと思います。

 

 

これは天守と家康館を含めた時間です。

 

 

もちろん、岡崎城は見どころも多いし、特別展や企画展もおこなわれるので、シッカリと巡れば食事込みで5〜6時間はタップリと楽しむ事ができると思います。

 

 

あと私の感想ですが、岡崎城は比較的スムーズに巡る事ができますが、注意したいのは花見と花火の時期。なぜかというと、非常に混むからです。

 

 

花見は毎年4月上旬。花火は8月上旬です。

 

 

>>岡崎市のイベントカレンダー

 

 

そして岡崎公園内には飲食店や売店もあり、たまにオカザえもんも出没します。いろんな楽しみ方ができる城だと思います。