長野県佐久市の五稜郭は幕末の頃、松平乗謨(後の大給恒)によって築かれた稜堡式(りょうほしき)の城です。日本続100名城。龍岡城の上空写真を見ると、函館市の五稜郭と同じ様に星型なのです。なぜ星型の城を築いたのか?これには深いワケがありました。
■龍岡城の住所■
佐久市田口下町3000?1
函館市の五稜郭と同じ星型の縄張り。これを稜堡式(りょうほしき)城郭といいます。この稜堡式城郭は15世紀(1401〜1500)中ごろ、イタリアの城で築かれ始めており、簡単にいうと城の死角を無くした縄張りといわれています。
中世の西洋では大砲が戦いで使われるようになったため、城からの攻撃、また防御の工夫で生まれたのがこの稜堡式。日本へは幕末にフランスから指導で築かれることになりました。ちなみに龍岡城が完成したのは函館五稜郭の完成(1864年)から3年後のことでした。
長野県の五稜郭こと佐久市の龍岡城址は現在、史跡公園になっています。佐久市歴史の里 五稜郭であいの里に資料などもあるのでここを目指していきましょう。
龍岡城は日本城郭教会の日本続100名城に認定されています。続100名城のスタンプがある場所は佐久市歴史の里 五稜郭であいの里の入り口にあります。集めている方はお忘れなく!
龍岡城址があった場所は田口小学校がありましたが、現在では廃校になっています。半分が水堀で半分が空掘です。現在では歩いて見学ができます。
城内を取り巻いている土塁。今でもシッカリと残っています。この外側が掘です。
個人的な見どころは堀で、空堀と水堀、両方を歩いて巡ると境目などもわかります。しかし疑問なのですが、かつても2種類の堀があったのでしょうか?それとも空堀、水堀のどちらかが巻いていたのか?
龍岡城の所要時間ですが、資料館を一通り見て、城址をグルっと見学した場合、60分もあればゆっくり見ることができると思います。
私の龍岡城の感想ですが、この稜堡式城郭は日本に2つしか無い縄張りなので、どんなものなのか歩いて巡ると堀の屈折なども体感できるのでオススメです。また近くの山には展望台があり、龍岡城を見下ろす事もできるので、時間がある方は登ってみましょう。