京都府南丹市園部町にある園部城は、日本史上最後の築城といわれている城です。ということで、日本城郭検定をはじめ、お城クイズでもたまに出てくる園部城。
現状は京都府立園部高等学校と附属中学校の敷地になっています。
でも学校に申し出れば現存櫓の見学もできるので、お城ファンは是非、チェックしておきたい城跡でもあります。
園部城跡へのアクセス方法を説明します。まずは電車編。
電車で園部城跡への行き方ですが、まずは最寄り駅のJR園部駅に行きましょう。
そして西口から園部高校前バス停にバスが出ているので、40系統のバスに乗ります。所要時間は約5分くらい。料金は170円です。
その後は、園部高校前バス停で降りれば、目の前が園部城跡です。
車でアクセスする場合は、まずはカーナビの検索で園部城もしくは園部高校と入力すると出てくると思います。
またロードマップでアクセスする場合は、園部高校の住所をチェックして行ってみましょう。
京都府南丹市園部町小桜町97
次に園部城の駐車場について説明します。
園部高校の隣に園部公園の駐車場があるので、そこを利用します。
駐車場料金は無料。
実はこの園部公園から見て、園部高校と反対側に天守みたいな建物が見えるのですが、これは園部城とは全く関係がない、南丹市立国際交流会館の建物です。
フォーカスするのはココではないです。
園部公園から園部高校を見てみると、駐車場うより高台にあることがよく分かります。
この高低差も園部城の特徴ですね。
園部高校の校門が櫓門で、それを抜けると本丸巽(たつみ)櫓があります。これは現存です。
園部高校の職員室に申し出ると、授業中では無い時に見学させてもらえる、つまり中に入ることができるんです。
本丸巽櫓は2階建てになっており、その1階部分。中はその部城の歴史にまつわる展示物があります。たまに授業で使用しているそうです。
2階へ上がる階段。かなり急になっています。
そういえば、国宝犬山城や松本城、また彦根城の階段もこれくらい急ですね。これも当時のままの角度なのでしょう。
2階にも展示物があります。これもジックリ見ておきたいですね。
展示物の中にあった園部城の古い絵図。
これを見てみると、東の小麦山にかつて詰城みたいなものがあった様に描かれています。
詰城(つめじろ)とは、戦などの有事の際に建て籠る城の事です。
でも実際に小麦山に登って見ると、普通の公園になっており、城の遺構などは特に残っていませんでした。
園部城の建物の鬼瓦をよく見てみると、漢字の【小】と書かれたものという事に気が付きます。
これは、かつての園部藩主・小出(こいで)氏の紋をあしらった瓦です。江戸時代通して園部藩主は小出氏が歴任し、幕末を迎えます。
園部城の太鼓櫓が南丹市八木町北屋賀国府にある安楽寺に移築されて現存しています。
なぜここに櫓が移築されたのか?いろいろと調べてみましたがよく分かりませんでした。
南丹市八木町北屋賀国府
ここにも小出氏も紋がありました♪
園部城の所要時間ですが、櫓と門だけなので約30分もあれば一通り見学できると思います。
あと私の感想ですが、園部城は日本で一番最後に築城された城ということで、以前から見てみたいと思っており、今回訪れる事ができて満足でした。
日本城郭検定かなにかの検定みたいなもので、出題されてからずっと気になっていたので、現物を見る事ができて良かったです。
所要時間から考えて、園部城単品ではすぐに終わってしまうので、安楽寺の移築門や丹波亀山城、また福知山城などとセットにすると、旅行の満足度も上がると思います。
あと私の反省点をひとつお伝えしますね。
今回、園部城はアポなしで土曜日の午後に訪れました。
しかし当直(当番?)の先生がもうすぐ外出する用事があるということで、急いで櫓の鍵を開けて頂き見学することができました。
これがもし不在時なら、せっかく訪れても櫓内の見学ができないので、訪れる際には園部高校に見学のアポを取ってから行くのをオススメします。