京都府福知山市の丹波福知山城は明智光秀が城主だった城で、江戸時代も存続し、明治四年(1871)に廃城となった城です。
江戸時代も福知山藩として存続した福知山城ですが、やはり有名なのは明智光秀ですね。
私が訪れた令和元年(2019)にもすでに、翌年が明智光秀が主役のNHK大河ドラマ・麒麟がくるの準備が着々と進められていました。
では福知山城はどんなところが見どころなのか?この記事でチェックしておきましょう!
福知山城への行き方を説明します。まずは電車編。
電車で福知山城へアクセスする場合は、まずは最寄り駅のJR福知山駅を目指します。
各主要駅からの所要時間と料金は次の通りです。
※2019年10月現在
さて、JR福知山駅から福知山城までは約1.7kmほどです。そこで考えられる交通手段は、徒歩、バス、タクシー、レンタサイクルの4つ。
JR福知山駅を出て西へ進むと、福知山城が見えてきます。距離は約1.7kmほどです。所要時間は20分くらいです。
私が一番のオススメはこの徒歩によるアクセス方法です。なぜかというと、高低差や川、湿地帯地形が分かるし、途中の店などもチェックできるからです。
天気が良い日は徒歩が一番オススメです。
バスでの行き方を説明します。まず福知山城最寄りのバス停は、福知山城公園前。
1番バス乗り場からのバスが、多く停まります。例えば綾部(あやべ)駅前行き、長田野線など。
バスで福知山城へアクセスすれう所要時間は約5分。料金は150円です。
タクシーでアクセスするという方法もあります。距離は約1.7kmほどなので、1〜2メーターで到着すると思いま。1,000円もかからないでしょう。
福知山駅北口の福知山観光協会でレンタサイクルを貸し出しています。普通の自転車と電動自転車の2種類です。
福知山城周辺は平地なので、自転車で移動するというのもアリですね。
時間制になっており、借りる時は身分証明書と3,000円の保証金(返却時に払い戻しされます)が必要です。
詳細は福知山観光協会のサイトでチェックしてみてください。
車でアクセスする方法ですが、まずはカーナビの検索で福知山城と入力すると出てくると思います。
もし出てこなければ、福知山市役所と入力しましょう。その理由は、福知山城の隣に福知山市役所があるからです。近くまで行けば何とかなるでしょう。
次にロードマップでアクセスする場合は、福知山城の住所をチェックしてみましょう。
●福知山城の場所の住所
京都府 福知山市 字内記(内記一丁目)5
福知山城は駐車場が完備されています。駐車場料金は無料です。
駐車場の時間は、午前9時〜午後5時まで。
福知山城天守の休館日でもある、12月28日〜31日、翌1月4日〜1月6日は駐車場も使えません。
福知山城は日本城郭協会の続100名城に認定されています。
そこで福知山城のスタンプですが、設置場所は次の2カ所です。
どちらも同じものですが、福知山城天守は12月28日〜31日、翌1月4日〜1月6日が休館日です。
正月休みを利用して福知山城を訪れる人は、観光協会の100名城スタンプもチェックしておきたいですね。
ちなみに公式スタンプ帳は、日本城郭協会のガイドブックに付いています。
普通に本屋でも販売していますが、もし無ければネット通販でも購入できます。(楽天なら送料無料)
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それでは福知山城に登ってみましょう!福知山城は標高43mほどの小山なので、そんなに疲れることはありません。
登城口もコンクリート舗装してあるので登りやすいです。
そしてイキナリ辿り着く本丸。天守がある場所ですね。
駐車場から10分くらいで本丸に着きます。
天守の中に入る前に天守台の石垣をよく見ると、何やらキレイに形が整った石がたくさんあります。
機械で加工された石?
これをよく見てみると…
なんと墓石や宝篋印塔(ほうきょういんとう)の一部みたいな石が石垣に組み込まれていました。実はこれ、転用石(てんようせき)というものです。
転用石とは、簡単に言うと墓石などの石材を石垣の石にリサイクルしたもの。
なぜこんな事をしたのか?というと、第一に考えられるのは石材不足のためでしょう。
現在では、石垣の石を調達しようとするならば、山などの採石場に行って機械で石を切り出し、トラックで運んでくることができますよね。
当時はそれらの作業は全て人力でした。今と比べてものすごい労力が必要だったのです。
でも?墓石なら城下町や近くの寺院から持ってくるだけですし、すでに組みやすく形も整えてあるので、ある意味、石垣用の石としては理想だったのかもしれません。
現代の私たちの感覚で言うと、『なんてバチ当りな〜!』と思うかもしれませんが、もしかすると当時の人達はあまり気にしなかったのかも。
ちなみに転用石は福知山城独自のものではなく、姫路城や彦根城、郡山城、安土城、八幡山城(近江八幡城)など、他の城でも見ることができます。
本丸の片隅にある転用石置き場。再建工事の時に出てきたものを置いています。
案内看板によると、確認されているだけで約500個の転用石がありました。
福知山城天守では、もうひとつチェックしておきたいものがあります。
それが井戸です。
豊磐井(とよいわのい)という井戸なのですが、深さが約50mの井戸で、城郭本丸内の井戸としては日本一の深さです。
これは日本城郭検定にも出題される井戸なんです。
この井戸が掘られたのは朽木氏が城主になってから、つまり寛文九年(1669)以降と考えられています。
現地案内看板にある断面図を見てみましょう。まず福知山城は海抜(標高)約43mほど。
でも井戸の深さは約50m。
つまり近くを流れる由良川よりも深く、海面よりも約7mも深く掘られているということです。
ちなみにこれ、手掘りですからね。当時の井戸掘り技術の高さがスゴイです。
福知山城天守は昭和六十一年(1986)年に郷土資料館として再建されました。
【開館時間】
・午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
【入場料】
・大人330円
・こども(小・中学生)110円
天守内は撮影禁止になっており、写真がありませんが、中は福知山城の歴史や城主に関する展示があります。
天守の最上階は展望台になっており、福知山城の周辺を見渡すことができます。
唯一撮影できるのはここくらいです。
福知山城の東に伯耆丸公園(ほうきまるこうえん)という小山があります。
福知山市役所の裏山みたいな場所です。
もしあなたに時間の余裕があるならば、この伯耆丸公園も福知山城とセットで訪れておく事をオススメします。
その理由はこちら!なんと福知山城天守を遠景で撮ることができます。
高さは伯耆丸公園より福知山城のほうが若干高いのですが、周辺を含め福知山城が独立した山というのがよく分かります。
福知山城の所要時間は、私の体験ですと天守内を含め約1時間くらいです。
そして私の感想ですが、この福知山城も明智光秀ゆかりの城ということで、楽しむことができました。
完成したのは光秀時代ではなく、江戸時代と考えられていますが、それでも光秀に興味がある人にはオススメの城です。
あとチェックしておきたいのが転用石と井戸。
この2つは福知山城の特徴と言っても良いでしょう。
そして個人的なネタなのですが、本丸には明智光秀がしゃべる自販機があります。
飲み物を購入すると光秀は数種類のセリフをランダムに話します。
泊りで福知山城を訪れるなら、宿泊はJR福知山駅前が便利です。その理由は3つあります。
車で訪れる場合にも駐車場無料のホテルが多いですし、電車で移動する人も駅が近いので、次の日の行動が素早くできますね。
ちなみに私も駅前のホテルに泊まり、翌日は丹波篠山城に行きました。
例えば以下の様なホテルが駅近くにあります。