岐阜県大垣市にある美濃大垣城は、築城年代はよくわからないものの、織田信秀(信長の父)が攻め落とした記録がある城です。
関ヶ原合戦では西軍の拠点となり、石田三成も入城しました。江戸時代には大垣藩の居城となります。ちなみに続日本100名城。
以前の話ですが、私も関ヶ原古戦場とセットで大垣城はよく訪れました。やはり見どころが多い城ですよ。この記事ではそんな大垣城の観光ポイントをチェックしてみましょう!
もくじ
では電車で大垣城へのアクセス方法を説明します。
電車を使って大垣城への行き方ですが、まずは大垣城最寄り駅のJR大垣駅を目指しましょう!
静岡、神奈川、東京方面からアクセスするときは名古屋駅を拠点にすると良いです。
大阪、京都、兵庫、三宮、敦賀、福井方面からアクセスするときはJR米原駅を拠点にすると良いです。
では、名古屋駅、米原駅からアクセスする所要時間と料金は次の通り。
●名古屋駅から
約40分760円
●米原駅から
約30分670円
※2018年6月現在
JR大垣駅に着いたら、あとは案内看板に従って南方面に歩けば、所要時間は約15分くらいで大垣城に付きます。
大垣城の住所と地図を貼っておくので参考にしてください。
大垣城の住所
大垣市郭町2−52
次に車でアクセスする方法ですが、まずはカーナビで大垣城を検索すると出てくると思います。
またロードマップを使ってアクセスする場合は、先程の住所からチェックしてみてください。
そして大垣城の駐車場ですが、大垣城には専用の駐車場というのが無いので、周辺にある民間の駐車場を利用することになります。
駐車場料金は駐車場によって異なるのですが、大体、30分100円くらいが相場です。
また最大料金が設定してある駐車場もあるので、まずは大垣城周辺の駐車場を探してみてください。
大垣城は日本城郭協会の続100名城に認定されています。
そこで100名城スタンプがある場所ですが、スタンプは大垣城天守の中です。
【休館日】 12月29日〜1月3日 このほか臨時休館日有
【開館時間】 9:00〜17:00
【入館料】 大人100円・高校生以下無料
※郷土館、守屋多々志美術館、奥の細道むすびの地記念館との4館共通券 (大人600円)
※この情報は2018年6月現在のものです。
あと続100名城のスタンプ帳は、普通に本屋でも販売していますので、あなたの近所の本屋さんで探してみてください。
もし無ければネット通販でも購入できます。(楽天なら送料無料)
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大垣城はかつて水堀に囲まれていた城で、今でのその名残を見ることができます。
大垣城の中心は公園として整備されていますが、周辺の市街地を散策してみると意外な発見もあるんです。
まずは水堀の跡。普通の川に見えますが、これが外堀となって大垣城を取り囲むように流れていました。
現在でもこの外堀を歩くと、かつての大垣城の規模が分かります。
大垣城の北西にあった辰之口門跡。
現在では門はありませんが、案内看板と当時の様子が分かる絵図が描かれています。
こちらは大手門跡。大手門とは、城の玄関口の門です。
ここも現在は門がありませんが石碑と馬の銅像があります。
こんな感じで、大垣城周辺にはかつての遺構跡を見ることができるので、歩いて散策するのも良いですね。
大垣城東門をくぐり、左手の石垣をよく見ると…
なにか模様がありますね。
実はこれ、ベレロフォンという化石なんです。大垣城の石垣には、こんな感じで化石が点在しています。
ベレロフォンのほか、フズリナ、サンゴ、シカマイア、ウミユリといった種類の化石があるのですが、なぜ大垣城の石垣には化石があるのか?
実は大垣城から北西に約4q離れた場所に金生山という、石灰岩(せっかいがん)でできた山があります。
その金生山は、およそ2億7千〜5千万年前は海で、近くにいた生物が化石となりました。そして大垣城築城時に石垣の石が金生山から切り出され、石垣として組み込まれたということです。
これは珍しいサンゴの化石。まさか大垣城の石垣にサンゴの化石が!あなたも大垣城の化石を全種類見つけてみてください!
あと石垣を見てるとポイントがひとつありました。それが洪水の水位です。
大垣城周辺は、明治二十九年(1896)に洪水に遭ったのですが、その時の水位が石垣に刻まれて残っています。
岐阜県大垣市は水の都といわれるくらい、現在でもキレイな水に恵まれたところで、大垣城周辺にもかつての水堀跡が川として流れています。
しかしその反面、大雨時には洪水になりやすいというデメリットがあったのです。
実際に現地で水位を見てみると、大垣城は周辺より高い場所にあり、その石垣の1mくらいの部分ですから、周辺の民家はかなり水没したのでしょうね。痛々しい記録でもあります。
大垣城天守の裏側に、何やら看板付きの松が立っています。実はこれ、あの有名なおあむ物語に出てくる松(の二代目)ですw
おあむ物語とは…簡単にいうと、関ヶ原合戦を体験した少女が晩年に語った関ヶ原合戦の脱出劇です。
慶長五年(1600)の関ヶ原合戦時、おあむの父・山田去暦は西軍として家族と共に大垣城に籠城していました。
しかし大垣城は東軍から攻撃を受け、山田家は城を脱出することに。天守の西側にあった松から堀に出て、たらいに乗って脱出に成功。
途中で母が出産するなど苦労もあったのですが、無事に逃げ延びて、おあむは土佐で結婚したそうな。
その脱出劇に出てくる松なのです。
ちなみに大垣市は毎年四月になると、たらいで外堀(川)を観光するという催しが行われますが、これはかつておあむの脱出劇に由来するものだそうです。
それでは大垣城天守の中をチェックしてみましょう!大垣城天守は有料で、料金は上記の通りです。
もし時間があるなら、共通券で周辺の施設も巡るのがオススメです。
【休館日】 12月29日〜1月3日 このほか臨時休館日有
【開館時間】 9:00〜17:00
天守内は主にパネル展になっており、大垣城の歴史や関ヶ原合戦について学べます。
こちらは甲冑。関ヶ原合戦ゆかりの大垣城なので、こういった展示も似合います。
個人的に好きなのがコレ、杭瀬川の戦いのジオラマ。
杭瀬川の戦いとは、関ヶ原合戦の前哨戦ともいえる戦いで、西軍の島左近が東軍に一泡吹かせた戦いでもあります。
現在でも古戦場が残っており、合戦を偲ぶことができます。
天守の最上階は展望台になっており、東西南北の景色を眺めることができます。
外に出ることはできませんが、大垣城の各方向にはいろんな史跡や城があるので、見えなくてもいろんな造像ができますね。
大垣城の見どころや観光ポイントをザクっとチェックしてみましたがいかがでしょうか?
最後に所要時間ですが、私が何度か周ってみた体験ですと、サッと巡って1時間。ゆっくり巡って1時間30分くらいだと思います。
これは大垣城天守と周辺の所要時間で、かつての城下町を含めるともう少し時間が必要になるでしょう。
私の感想ですが、大垣城は近くの関ヶ原古戦場とセットにすることをオススメします。
なぜかというと、歴史的にも大垣城と関ヶ原古戦場は繋がりが深く、地理的にも近いからです。
車だと下道でも30分前後、電車だと大垣駅〜関ヶ原駅は約15分(240円)くらいだからです。
あと個人的に大垣城に来た時にオススメなのが、名物の水まんじゅう。水の都・大垣の名物にふさわしく、特に夏には涼しげで私も一時期ハマったスイーツです。