日本初の本格木造天守として復元された掛川市の掛川城

日本初の本格木造天守として復元された掛川市の掛川城

 

 

静岡県掛川市にある掛川城は、今川氏の重臣・朝比奈氏により築かれた城で、後に山内一豊が入城し、江戸時代は東海道の要所となった城です。

 

 

掛川城の詳しい歴史 | ウィキペディア

 

 

掛川城はもともと現在の地にいきなり築かれたのではなく、現在の掛川城公園の東北約200mの場所にある、子角山(ねずみやま:現在の天王山龍華院がある場所)に築かれました。これを掛川古城といいます。

 

 

その後、永正十年(1513)に現在掛川城天守がある龍頭山に新たに築城されました。

 

 

また掛川城の話題のひとつが、木造で本格的に復元された天守です。これは平成六年(1994)に市民や地元の企業から集められた寄付、約10億円をかけて再建されたものなんですね。

 

 

では、掛川城の見どころを詳しくチェックしてみましょう!

 

 

もくじ

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセス方法と駐車場

まずは掛川城の行き方を説明します。

 

 

電車で行く場合は最寄り駅であるJR掛川駅を目指しましょう。掛川駅に着けば、後は徒歩またはタクシーで掛川城に移動します。

 

 

>>掛川駅から掛川城への行き方

 

 

 

 

 


次に駐車場ですが、掛川城周辺にはいくつかの民間駐車場があるのですが、私のオススメは掛川市役所大手門駐車場です。

 

 

駐車場から掛川城公園まで徒歩10分くらいですが、おすすめするのには理由があるからです。

 

 

掛川市役所大手門駐車場の場所の住所

掛川市城下8-1

 

 

掛川市役所大手門駐車場の場所の地図

 

 

 

 

 

大手門と堀跡


では駐車場から掛川城に移動してみましょう。

 

 

なぜ大手門駐車場がオススメなのかという理由ですが、駐車場を出て掛川城に向かう途中に大手門をはじめ、掛川城ゆかりの史跡がいくつかあるからです。

 

 

つまり駐車場を出るとすでに史跡巡りが始まっている訳ですね。

 

 

 

 

 


まずは大手門。掛川城の玄関口です。掛川城は江戸時代にもあった城なので、掛川城を訪れた人達が通って門ですね。

 

 

現在の大手門は現存のものではなく、復元されたものですが、かなりの迫力です。

 

 

 

 

 


大手門の裏側にある、大手門礎石根固め石。裏側にあるだけにスルーしやすい遺構です。

 

 

 

 

 

番所は江戸時代のもの!

 

 


掛川城大手門をくぐると、なんか古びた小屋みたいな建物がありますが、実はこれ、江戸時代の番所で掛川市指定文化財なのです。

 

 

ある意味、大手門より価値がある番所なので、これもチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 


大手門から掛川城に行く途中にある、三光稲荷大明神。

 

 

このお稲荷さんは、山内一豊が掛川城の大手曲輪と大手厩(うまや)の鎮守として、京都の伏見稲荷を勧進したものです。

 

 

 

 

 


三光稲荷大明神を抜けて川沿いに掛川城に向けて歩いて行きますが、川をよく見るとかなり深い事が分かります。

 

 

この川は逆川(さかがわ)といって、掛川城の南側を守る天然の堀の役割をしていた川です。

 

 

川というより谷に近い深さですよ。

 

 

 

 

 

三日月堀と十露盤堀


天守がある周辺は掛川城公園として整備されています。そのまま天守に登っても良いのですが、天守周辺にも見どころがあるので、天守とセットでチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 


まずは三日月堀。天然の堀を活かしたものか人工かよくわかりませんが、掛川城の南側に向けて湾曲しています。

 

 

堀の深さは約8mあり、発掘調査で堀の南側から石垣も見つかりました。さらにその下からは柱穴も並んで発見されています。

 

 

この三日月堀の隣りにある十露盤堀(そろばんぼり)がセットで掛川城の三ノ丸方面を守っているんです。

 

 

 

 

 

掛川城の入場料と割引き方法


それでは天守に登ってみましょう。その前に入場料をチェック!

 

 

掛川城天守は有料施設ですが、周辺の観光施設をセット券があり、セットにするとお得になる割引きがあります。

 

 

施設 料金

掛川城(城と御殿)

一般:410円(小・中学生:150)

掛川城・二の丸美術館

510円

掛川城・ステンドグラス美術館

810円

掛川城・二の丸美術館・ステンドグラス美術館

910円

 

 

無料の方

障がい者手帳、療育手帳等を持っている方、およびその介護者1名は無料。

 

 

掛川城天守の開館時間

9時〜17時(入館は16時30分まで)

 

 

掛川城の休館日

なし(年中無休)

 

 

 

 

 

今川氏真を助けた霧吹き井戸


天守がある曲輪に霧吹きの井戸と呼ばれるものがあります。

 

 

この井戸は永禄十二年1569)、徳川家康が今川氏真が籠る掛川城を攻めた時、井戸から霧が吹き出て掛川城周辺を包み、徳川軍からの攻撃から城を守ったという伝説があります。

 

 

また調査の結果、大永二年(1522)に約1年かけて掘られた井戸という事が分かっており、深さは約45m。これは日本の井戸で第三位の深さとの事。

 

 

ちなみに1位から4位までは次のとおり。

 

  1. 丸亀城(香川) 65m
  2. 福地山城(京都) 50m
  3. 掛川城(静岡) 45m
  4. 伊予松山城(愛媛) 42m

 

またこの井戸は昭和三十五年まで実際に使用されていたそうです。

 

 

 

 

 

天守台に使われているのは幡豆石


掛川城天守台の石垣は、天守再建の時に組み直されたものです。

 

 

工法は打込接(うちこみはぎ)といい、登りにくい様に石の丸みを削り平面を組み合わせるというもの。でもよく見ると自然石を加工せずに組む野面積みの部分もある様な…

 

 

 

 

 


ところで天守台の側面を見てみると、なんだか色が違う石があります。実はこれ、幡豆石(はずいし)といって、愛知県西三河地方南部で採れた石です。

 

 

愛知県西三河南部〜東三河は良質の石が採掘されることが昔から有名な場所。

 

 

名古屋城築城時に福島正則や池田輝政は三河沿岸で採石した記録があり、加藤清正は三河湾の離島・篠島(しのじま)から石を運んだことが分かっています。

 

 

そして現代では愛知県西尾市の西尾城天守台が幡豆石で再建されています。

 

 

 

 

 

木造復元天守の中


それでは掛川城天守に入ってみます。天守内は土足禁止で入口で靴を脱いでから中に入ります。

 

 

 

 

 


掛川城天守の中は3階になっており、階段で移動します。でもこの階段の角度が、かなかり急になっており登りにくいです。

 

 

実はこの急な階段も当時の作りを再現したものなんです。そういえば犬山城や松本城などの国宝の城の階段もこれくらい急にできていますね。

 

 

一応、左側通行の対面通行なのですが、実際は片側通行の譲り合いで登り降りした方が安全なくらい幅も狭いです。

 

 

上に上がると手すりで分けられた階段になっています。

 

 

 

 

 


天守の中は展示物少な目です。

 

 

 

 

 


そして最上階。ここは展望台になっており、掛川城の四方を眺める事ができます。

 

 

 

 

 


財団法人日本城郭協会による、日本100名城の認定書。

 

 

100名城スタンプはふもとの御殿の中にあります。

 

 

 

 

 


外に出ると掛川の街を見渡すことができます。江戸時代にも天守があったので、城下町を天守から一望できたのでしょうね。

 

 

 

 

 


天守から掛川古城も見えます。現在の天王山龍華院がある場所が、かつての掛川古城です。

 

 

私の感想ですが、掛川古城は掛川城とセットで巡る事をオススメします。なぜかというと、掛川城公園から徒歩15分くらいで着きますし、本丸と二の丸を分ける大堀が今でもくっきり残っているからです。

 

 

所要時間は30分もあれば十分に巡る事ができます。掛川古城レビューに詳細を書いているのでチェックしてみてください。

 

 

>>掛川古城レビュー

 

 

 

 

 

掛川城御殿も行ってみる!


掛川城天守に行った後はふもとにある掛川城御殿もチェックしておきましょう。掛川城本丸御殿は国指定重要文化財です。

 

 

有料施設ですが、掛川城天守とセット料金になっていますので、天守のチケットに御殿の入館料も含まれています。

 

 

 

 

 


掛川城御殿は、城主が日常生活を営む公邸と、掛川藩の儀式・公式対面などの式典、また藩政の中心となる所役所が一緒になった建物です。

 

 

現代風にわかりやすく言えば、市役所の中に城主の家がある様な建物です。

 

 

文久元年(1861)に再建された建物で、明治四年(1869)の掛川城廃城後に学校や市庁舎などに転用されました。

 

 

そして昭和四十七年(1972)三年間に渡って保存修理され、昭和五十五年(1980)1月に国の重要文化財に指定された歴史があります。

 

 

ところで何LDKですかね?

 

 

 

 

 


掛川城御殿は入口から順路で巡れるようになっています。

 

 

全ての部屋に行くことはできませんが、順路沿いの部屋を外から拝観できるんです。

 

 

 

 

 


かつて城主も使用した部屋。ここでどんな話があったのでしょうか。

 

 

 

 

 


個人的に見入ったのが、俳優・杉良太郎さん寄贈の甲冑。

 

 

なぜここにあるのかという理由を要約すると、杉良太郎さんが入手した二領の甲冑が偶然、掛川城主の甲冑で、所有者は2人とも違う城主でした。

 

 

そこで杉良太郎さんは二領の甲冑は掛川城に戻すのが良いだろうと思われ、寄贈されて現在一般公開が行われています。

 

 

江戸時代の甲冑とのことなので、この甲冑を着て実際に城主が合戦に出陣した訳ではないですが、城主の甲冑姿を想像できますね。

 

 

 

 

 


この他、掛川城御殿には火縄銃や武具なども展示してあります。御殿の所要時間は展示物を見る時間によりますが、約20分くらいです。

 

 

 

 

 

 


掛川城御殿は、内部だけではなく建物の外もチェックしましょう。なぜかというと御殿を囲んでいた土塁がハッキリわかるからです。

 

 

この土塁も御殿時代の遺構ですね。

 

 

 

 

 

100名城スタンプの場所


掛川城は日本100名城に指定されています。100名城スタンプがある場所は、掛川城御殿の中一ヵ所です。

 

 

名古屋市の名古屋城や兵庫県朝来市の竹田城などは複数の100名城スタンプがありますが、掛川城はここだけなので押し忘れが無いようにしたいですね。

 

 

ちなみにスタンプ台帳は、日本城郭協会の公式ガイドブックに付いていますので、書店などで購入しておいてください。

 

 

もし無ければアマゾンなどのネット通販でも購入できます。特に楽天ブックスなら送料無料です。

 

 

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私の感想

私の掛川城の感想ですが、木造復元天守と掛川城御殿で満足度は高い城だと思いました。またこれに掛川古城を追加すると満足度はかなり上がると思います。

 

 

あと個人的なアドバイスですが、掛川城の所要時間は多めに確保した方が良いです。

 

 

なぜかというと、これは私の失敗体験ですが、私が初めて掛川城に行った2006年の事。

 

 

この年、NHK大河ドラマが功名が辻で、山内一豊が主役でした。

 

 

それで掛川城も大河対策で、イベントなどやっていましたが、閉館近くの時間に掛川城に行き、駆け足で周って十分堪能できずに不完全燃焼で終わったことがありました。

 

 

その時、私は名古屋市に住んでいたので、掛川城はそう気軽に訪れることもできず、残念に思っていたんです。

 

 

だから掛川城は見るポイントがたくさんありますので、時間は十分確保したいですね。

 

 

あと余談ですが、掛川はお茶が特産品で城の近くにあるお土産屋さんでは抹茶ソフトなどのスイーツもあるので、城巡りのついでにチェックするのも良いと思います。

 

 

 

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