兵庫県伊丹市の残る有岡(ありおか)城址は戦国時代に荒木村重が城主となり、黒田官兵衛孝高が有名された城跡です。大河ドラマ・軍師官兵衛で有名になった有岡城へ行ってみます!
電車で有岡城址への行き方を説明します。電車でアクセスする時は有岡城の最寄り駅であるJR伊丹駅を目指します。このJR伊丹駅の西口から徒歩1分で有岡城址へ着きます。電車駅すぐの城跡なのです。
それではJR伊丹駅に着いたので西口から出てみます。出口に案内も出てますね。
有岡城の歴史や整備について説明してあります。ここでのポイントは有岡城は総構えの城だったということ。総構えとはわかりやすく言うと、城下町を城でスッポリと覆ったタイプの縄張りです。つまり城の中に城下町があったということ。
案内看板にあった総構えの縄張り図。これを見るとJR伊丹駅周辺が本丸で、城は東に伸び、侍町、町家が並んで現在の阪急伊丹駅近くまで有岡城だったことがわかります。
展示してある沓脱石(くつぬぎいし)は、昭和五十一年(1976)の第二次発掘調査で出土したもの。荒木村重が城主になる前の伊丹氏の居城だった伊丹城建物土間に置かれていたものと推定されています。
それでは公園整備された本丸部分に行ってみます!
井戸跡。水の手がないと籠城できませんからね。本丸だけでも複数の井戸跡が確認されるので水は豊富だったのでしょう。
建物の礎石も出土しています。どんな建物が天守にあったのでしょうか?
個人的に一番のポイントと思われたのがこの石垣です。一部分だけしか残っていませんが当時のものと考えられています。
石垣をよく見てみると転用石(てんようせき)がチラホラあります。転用石とは分かりやすくいうと、墓石などをリサイクルした石です。
遠くまで石を切り出しに行かなくても、その辺の寺から持ってくることができますし、すでに長方形に加工されているのでそのまま石垣の石として利用できるというメリットがあります。
あと本丸の西側にガクンと下がっている部分があります。その向こう側が上がっているので個人的には本丸すぐの堀跡ではないかなと思いました。
これも大事なポイントのひとつ。有岡城の史跡境界です。有岡城址は現在伊丹駅前すぐの場所にあります。でも歴史史跡となっているので、気軽に開発ができません。その境がこの史跡境界です。
有岡城址の所要時間は約15分ほどです。本丸と周辺をぐるっと周るだけなのでこのくらいでしょう。私の感想ですが、遺構の残りは少ないものの、歴史的に有名な城なので戦国好きな方におすすめです。ただ個人的に不完全燃焼だったのは、黒田官兵衛孝高がどこに幽閉されていたのか?ということですね(笑)。これはわかりませんでした。
あと有岡城址は兵庫県の城ではありますが、大阪市にも近いので大阪城など近くの城とセットにすることで満足度も上がると思います。